柳沢商店
柳沢商店
海藻加工
宮古市赤前/1975年設立

めかぶは生産者だけが知る存在だった。

創業は鮮魚販売店としてのスタートです。生産者しか食べない、地元だけの季節食材であった「めかぶ」に当初から注目し、生めかぶを刻んで市場に卸していました。雑誌やテレビでめかぶの健康効果が取り上げられ、その知名度が上がるずいぶん前のことです。業界に先駆けてめかぶを取り扱い、創業から10年経った1985年、本格的に海藻加工販売を始めました。

オーダーメイドで粗刻みや細切りに。

めかぶの旬は春です。毎年3〜4月の収穫期に獲れたものを冷凍、注文の都度加工してお客様にお届けしています。刻みには特に手間をかけています。めかぶの真ん中には芯があり生

産者の方が取り除いてくれるのですが、それをさらに丁寧に除きます。こうすることで固いと感じる部分が無くなり、柔らかさが均質に。また、刻みをオーダーメイドでお受けするのも私たちの特長です。飲食店のお客様が多いのですが、食感を感じる粗めの刻み、細切りで解凍しやすい刻み、などメニューに合わせた要望に応えてお届けしています。

三陸めかぶを広め、生産の活性化に。

三陸のめかぶはひだが大きく歯ざわりがしっかりして品質がいいんです。関西の方に伺うと「わかめは口の中でとけるもの」なんて仰る方もいらっしゃいますが、他産地と三陸産では食感に大きく違いがありますね。私たちが品質のポイントに考えているのがこの食感と、加工時の色の鮮やかさ、粘り成分。品質の良い三陸めかぶを販売し、広めることで生産者の活性化にもつながればと思っていますが、現場は高齢化しています。東日本大震災以降、生産者の数も3割ほど減ってしまいました。10年後も美味しいめかぶがお届けできるように…と願わずにはいられません。